設置面：
傾斜面への設置は不可。

吸気スペース：
ラックシステムの動作中は、冷却用吸気スペースを確保するため、前面（前面パネル側）を塞がない状態で、両側面もしくは背面のうち、いずれか1面を100mm以上空けて設置すること。

作業スペース：
ラックシステムのメンテナンスや取り付け作業を行うには、前後・左右（側面）のパネルが開くだけのスペースが必要。こちらのように前後のパネルに対して半径約55cm以上、左右のパネルに対して半径約95cm以上のスペースが必要です。

※高温・低温になる場所への設置にあたって
Trusty Rack は、直射日光の当たる場所や、暖房器具の近くなどには設置せず、周囲の温度が Trusty Rack の製品仕様環境の範囲内に設定できる場所に設置してください。
夜間・休日などエアコンが停止するオフィスなどの環境では、24時間連続稼動システムの運用は避けてください。
これは、夏場のエアコンが停止する休日において、24時間連続稼動システムのトラブルが多く報告されており、後の調査で、その環境が45℃を超える事例もあったためです。
また、サーバールームを設けていても、エアコンが集中管理されている場合は、オフィスと連動しているため、冬場は冷房に設定できない場合もあります。
従って、サーバールームのエアコンは、必ず独立稼動できるタイプを設置してください。

最低温度：
ラック内部に搭載する機器の使用環境温度の範囲を超えないこと

最高温度：
ラック内部の搭載機器の中で、使用環境最高温度の一番高い値より3℃低いこと

相対湿度：
ラック内部に搭載する機器の使用環境相対湿度の範囲を超えないこと

ファンの風量制御を行うセンサ：
吸気側と排気側にセンサを設置。排気温度30℃でファンの速度を切り替える（静圧時で30℃未満の場合は「低速モード」、30℃以上の場合は「高速モード」となる）

風量：
高速モード時... 2.15 m3/min × 3 = 6.45 m3/min
低速モード時... 1.46 m3/min × 3 = 4.38 m3/min

温度警告：ファンコントローラが温度異常を感知した場合は、以下のように警告する。
− 吸気温度が35℃を超えると、吸気温度異常をステータスランプにより警告
− 排気温度が50℃を超えると、排気温度異常をアラーム（ブザー）とステータスランプにより警告

キャスター：移動に便利なキャスターを標準装備

フット：ラックを固定するフットは最大で90mmまで延伸可能

開閉パネル：
前面のパネルは、強化ガラスを採用し、レバーおよびカギでの開閉が可能。また、背面および側面のパネルは、カギ1本で開閉が可能なため、メンテナンスや取り付け作業の際に便利。側面のパネルは、脱着でき、開閉方向の変更も可能。

搭載可能台数：
最大9U分の19インチラック機器が搭載可能（ただし、Xserveは最大3台まで搭載可能）
＜最大構成の9U搭載例＞
Xserve：1U×2台、Trusty RAID：2U×2台、UPS：2U×1台、HUB：1U×1台
≫主な搭載可能機器一覧（PDF）