第1回:ネットワークケーブルの断線対策
お客様がコンピューターを使用される際に、突然ネットワークの通信が途絶えたり、エラーが発生したことはありませんか?
原因を調べるためにシステム会社を呼ぶと少なからず費用が発生してしまいます。
社内でできる簡単な対策や、検査で改善されれば経費削減につながります。
通信エラーの原因は様々ですが、今回は比較的解決しやすいネットワークケーブルの問題をとりあげてみたいと思います。
お客様から当社へ通信エラーの連絡が入り、ネットワークケーブルが原因だった例として、以下の内容が挙げられます。
■ネットワークケーブルの取扱に問題がある場合
- ネットワークケーブルの上を椅子や重量のあるもので踏まれる。
OAフロアがない環境では、ネットワークケーブルが床上を無造作に通っていたりフロアマットの下に防護されずに通っている等の結果、キャスター付きの椅子で踏んでしまうことがあります。椅子での踏みつけが繰り返されて、ネットワークケーブルが断線してしまいます。 - ネットワークケーブルをねじる/折る/ひっぱる。
ネットワークケーブルがねじれていたり折れ曲がっていたり、長さが足りず引っ張られている場合、ネットワークケーブル内部で断線している可能性が高くなります。
トラブルの原因がネットワークケーブルの扱い方にある場合、対策を講じて改善しましょう。
- OAフロアでは、短い距離でも床下を経由して、踏まない配線にしてください。
OAフロアがない場合は、ケーブルモールでカバーをする、床に敷設せず壁面を経由する等で踏みつけ、折れ、ひっぱりを回避してください。 - 机の角で折れてしまう場合は、クッション材など柔らかいもので覆うように工夫してください。
■ネットワークケーブルの内部に問題がある場合
問題は、トラブルの原因がネットワークケーブルかどうか分からない場合です。
例えば、ネットワークケーブルの経年劣化が原因で断線している場合、折れた跡やねじれが無いので、見た目では判別が付きません。
また、ケーブルの扱いを改善しても接続が安定しない場合には内部の断線が考えられます。
ネットワークケーブルは、ケーブルテスターを使うことで簡単に断線のチェックができます。
いずれの場合も断線のチェックをし、必要に応じてネットワークケーブルの交換をしてください。
ヤノ販売ではケーブルテスター「LAN&BNCケーブルテスター『NS-468B』」を取り扱っています。
この機会にお客様の環境改善を実施してみてはいかがでしょうか。
(2010.6.23)