第2回:ディスクが壊れる、その前に
業務にパソコンなどのコンピューターを使う機会は、どんどん増えています。
パソコンを使って仕事をする中で、ハードウェアトラブルは避けて通れない難問です。
「朝にパソコンの電源を入れても、いつものように起動しない」
「急にフリーズしてしまい、再起動ができなくなった」
動作しなくなっても、データを確保できれば取り返しがつきます。
しかし、ハードディスクが壊れてしまうと、データが復旧できず、パソコン内部のデータ全てが失われてしまうことも少なくありません。
不具合すべてを完璧には防げませんが、急なトラブルをできる限り発生させない方法を考えていきましょう。
■ハードディスクの傷み具合を確認する方法
ハードディスクは、データを保管する場所です。ハードディスクが故障すると、データが維持できません。
データを復旧するには高い費用がかかったり、完全には復旧できない場合もあります。
では、ハードディスクが故障する前に傷み具合を調べるには、どうすれば良いでしょうか。
見た目では解らない情報も、専用ソフトを使うことで調べられます。
- バッドセクタ数
ハードディスクは、内部にあるヘッドの擦れ等が原因でレンズ面にゴミが付着したり、振動等が原因でレンズ面に傷が付いてしまう危険があります。
こういった不具合で読み取れない領域が出てきた場合、すぐに使えなくなるのではなく、あらかじめ確保している代替領域を利用して、正常動作を維持します。
この時、読み取れなくなった領域のことを、バッドセクタと言います。
代替領域には限りがあり、バッドセクタが増え続けると、代替領域が足りなくなります。
代替が出来ないと、データが壊れてしまったり、ハードディスクへアクセス出来なくなります。
しかもバッドセクタは加速度的に増える場合がありますので、少しでも出てきたら要注意です。
また、バッドセクタに限らず、転送データの検査でエラー(CRCエラー)が出た時などに、自動で検出できれば、トラブル発生前にデータをバックアップしておける可能性が上がります。
ヤノ販売ではバッドセクタをチェックしたり、エラーをチェックできるソフトウェア「Drive Genius3」を取り扱っています。
データ紛失で困らないよう、定期的なチェックをお勧めします。
(2010.9.29)
● ディスクの最適化ユーティリティソフト「Drive Genius3」
